ただいま準備中です
登録有形文化財「町屋 今辻子」では、和の空間を利用した文化体験やイベントを提供する予定です。
詳細が決まればこちらでお知らせします。




飛鳥や平城宮など、かつて日本の初期の都が置かれた奈良では、国の成り立ちとともに様々な文化が育まれてきました。
例えば、奈良は書の文化と深い関わりがあります。中国から伝わった墨や筆の製法が根づき、現在も奈良にある8軒の墨屋が日本の墨の9割以上を作っています。さらに、吉野和紙をはじめとする奈良の和紙は、千年以上にわたり受け継がれ、美術や書道の世界で高く評価されています。
茶道の歴史においても、奈良は重要な役割を果たしてきました。室町時代に村田珠光が「侘茶」の精神を確立し、その思想は千利休へと受け継がれました。村田珠光ゆかりの寺「称名寺」は徒歩7分の場所にあります。茶道で使われる茶筅も奈良の高山が発祥の地で、室町時代に高山城主の次男宗砌が親友の村田珠光に依頼されて作ったのが始まりと伝えられており、現在も日本の茶筅の9割以上が高山で生産されています。
また、奈良は華道の発展にも関わりのある地です。仏教とともに花を供える文化が広まり、やがて華道の原点となりました。奈良の寺院では、今も生け花を用いた法要が行われ、伝統的な美意識が息づいています。
近くには千年以上守られてきた春日原生林をはじめとする豊かな自然が広がっており、歴史の息吹を感じることができます。伝統文化と自然が調和したこの地で、地域に根差した本格的な文化体験を提供する予定です。